<第6期  座学コース修了 彦上誠二さん 徳島県 理学療法士>
 

1.受講するきっかけ


 私はこれまで高齢者の方のケアや機能回復に携わって参りました。 その中でも下肢の浮腫やリンパ漏などがお客様の生活に支障をきたしたり、 ケアの妨げになることが多くありました。  浮腫改善のために挙上や運動などを行ってみましたが、思うような改善が 得られず悩んでおりました。そんな時に協会の講座開催を知り、リンパ浮腫に 関して基礎から学び、正しくお客様のために活用できればと思い受講しました。

 

2.受講してから


 これまでは浮腫みの状態に応じて挙上や運動などの対応を試みてきました。 しかし、今回の受講を通して、静脈疾患や心因性などの浮腫みに起因した様々な 原因を評価し、リンパ浮腫との鑑別をすることが重要だと知りました。

 

3.座学の先生方の印象・講義内容


 現場の生きた経験を豊富にお持ちの先生方による講義は、これからの自身に おける臨床に大いに役立つものばかりでした。限られた講義時間の中で、受講者が 納得するまで丁寧に答えて頂き、理解を深めることができました。

 

4.今後の目標


 リンパ浮腫や正しい対処方法などの認知度はまだ低く、そのためリンパ浮腫で 困っていても、どこに受診すればいいのか分からなかったり、誤った知識や理解で 対応してしまう方もおられると思います。そういった方々への疑問や不安に対しての ケアだけではなく、より多くの方にリンパ浮腫を知って欲しいと思います。

 
 
 
<第5期卒業生  鈴木健朗さん 山口県 作業療法士 リンパ浮腫セラピスト>
 
独立行政法人地域医療機能推進機構徳山中央病院附属介護老人保健施設
 
 
 1.受講するきっかけ
 
 これまで微力ながらリンパ浮腫ケアに携わって参りました。しかし、担当させて頂いている方の浮腫が改善せず対応に苦慮していた時に講座の開催を知り、リンパ浮腫で日常生活に影響を受けている方々のお役に立てればと思い受講させて頂きました。
 
 
 2.受講してから
 
 リンパ浮腫の座学や実技を受講し、奥の深さを痛感致しました。ICGを使ったリンパ管の働きやリンパ管の分布、リンパ液の流れを目の前で見る事ができ、とても貴重な経験を多くさせて頂きました。 
 
 
 3.座学の先生方の印象・講座内容
 
 講師の先生方は、ご経験も豊富で非常に分かりやすくご指導頂きました。講義内容を理解するのに頭を悩ませることもありましたが、質問にも分かりやすく丁寧にご指導頂きました。リンパ浮腫治療の最先端を進まれている先生方の講義内容は、驚きの連続でした。
 
 
 4.実技を習い始めて
 
 基本手技を頭と体で理解する事が何よりも重要である事を感じました。
 
 
 5.実技を終えてみて
 
 日々、反復練習が必要だと感じました。ドレナージ、圧迫療法のいずれも講義内容の理解と反復練習こそが習得の近道だと感じました。
 
 
 6.現在もしくは今後の目標
 
 リンパ浮腫治療は浮腫の管理に留まらずリンパ浮腫によって阻害されている生活の再構築も重要だと感じております。作業療法士として、対象者の方々の生活の一部にリンパ浮腫がある事を念頭に取り組んでいきたいと思っております。
 
 
 7.リンパ浮腫セラピストを志す方へのメッセージ
 
 リンパ浮腫でお困りの方々はたくさんいらっしゃいます。
 
リンパ浮腫の道が少しずつ開けてきましたが、まだまだ十分ではないと感じております。
 
リンパ浮腫の治療を必要とする「需要」、と提供する側の「供給」、のバランスは取れていないと思っています。これから、リンパ浮腫セラピストを目指す受講生の皆さん、リンパ浮腫で日々の生活に支障を受けている方々が少しでも明るい生活を取り戻すための役割を一緒に担いましょう。
 
 
 
〈第2期 卒業生 茂刈佳奈さん 山口県 作業療法士 リンパ浮腫セラピスト〉
~現場での取り組み~

私は、リンパ浮腫セラピスト養成講座終了後から、乳がん・子宮がん等の治療後の
リンパ浮腫を発症された患者さまのリハビリテーションをさせていただいています。
リンパ浮腫を発症すると、関節可動域制限が生じ、上肢・下肢機能障害や日常生活動作への障害が生じます。それによりQOL(生活の質)が低下してしまいます。重度のリンパ浮腫となれば、QOL はさらに低下してしまいます。
当院リハビリでは、乳がん・子宮がん等の治療後安定した状態にある方、進行がん、緩和的介入の方まで、さまざまな病態にある患者様が来院されます。医師からの処方により、リンパ浮腫の状態を評価した上で、その症状に応じた治療プロトコールを決定し、適宜再評価を行い、病状の変化を確認しながら行っています。また、リンパ浮腫は、美容面や心理面にわたる自覚的苦痛を引き起こすため、QOL 評価を大事にしています。
治療内容としては、スキンケア・MLD・圧迫療法・圧迫した上での運動・生活指導を中心に行っています。リハビリテーションを行う上で、難症例に遭遇する場合があり、自分では解決できないことや困難なこともあります。そんな時は、リンパ浮腫セラピスト養成講座でともに学んだ仲間に相談しています。相談できる仲間の存在は大変心強いです!

~患者さんに対する思い~

リンパ浮腫を発症し、リハビリに来院された患者さまの中には、“長年、リンパ浮腫だから、腫れているのは仕方ない”と言われ、そう思い込んでおられた患者さまがたくさんいらっしゃいます。
リンパ浮腫を発症された方が、治療を受けておられるのはごく一部だと思います。私が関っていく上で、まずは、リンパ浮腫について理解していただき改善・予防策があるということを知っていただくことから始めようと考えています。
治療の中で、“楽になった、軽くなった、見た目が気にならなくなった、いろいろ教えてもらえて良かった、リハビリして良かった”と笑顔で言われると嬉しいです。患者さまが、リンパ浮腫の改善によって、QOL が少しでも改善された様子を見ていると、私自身大変嬉しく、やりがいがあります。
一人でも多くの患者さまがリンパ浮腫治療を受けられ、笑顔が増えることを心から願っています。
まだまだ未熟者ですが、日々考えながら、患者さまの苦痛が取り除け、生活障害が悪化しないように、治療・援助させていただきたいと思っています。
現場では、リンパ浮腫とはなんとなく知っているがどうしたらいいのか、治療方法や対策等については、意外と知らないスタッフが多くいます。医療従事者として、少し悲しい現状です。私自身、リンパ浮腫セラピスト養成講座を受講するまでは、リンパ浮腫を独学で学んでいた程度ですが・・・。
今後の課題として、リンパ浮腫に関わる医療従事者の知識を高めていくことが、リンパ浮腫の生活障害を支える上で必要なのではないかと考えます。

先日、リンパ浮腫について、当院医療スタッフへの勉強会を開催しました。
いろいろな質問が多く、私自身とても勉強になりました。
患者さまへの指導も大切ですが、医療従事者として共に学び、知識を深めることは非常に大切だと感じました。
次回は、当院の緩和ケアサロンで患者さま向けの、リンパ浮腫勉強会を開催する予定です。
患者さまへ、できるだけわかりやすく伝えられるよう頑張ります。
今後さらにステップアップできるように日々学び、作業療法士として患者様の生活を見据え関わっていきたいと思います。
 

〈第3期 卒業生 清野美砂さん 看護師 リンパ浮腫セラピスト〉
一般社団法人 清風の会 けやき通り訪問看護ステーション/東京都清瀬市上清戸2-12-13 メゾン中川101

~現場での取り組み~
在宅で訪問看護師として働いています。今回、実際リンパ浮腫の診断を受けて圧迫療法を継続する必要性のある方に継続して関わることが出来ました。私自身が講座受講の動機となった、また、今後の在宅でのリンパ浮腫ケアの問題点とケアの方向を考える良い経験となった症例です。
この方は長年下肢の浮腫があり、診断がつくまでは蜂窩織炎で入院を繰り返していました。リンパ浮腫の可能性を感じながら、診断、治療を専門医療機関が少ない中でどのようにしたら良いのか?リンパ浮腫であればどのようなケアを提供できれば生活を送りやすくなるのか等分からないことが多く、看護師として浮腫の管理をどのようにしたらよいのか分からずにいました。
講座の受講途中に熱意ある家族が診断に向けて取り組みようやく先天性のリンパ浮腫の診断がつきました。
圧迫療法の継続が必要でしたが高齢で手指の力も弱く、弾性ストッキングを自力で着脱するのは困難でした。近隣に住む家族が着脱の介助を行うにも容易に着脱できない変形のある浮腫でした。
弾性包帯の使用を家族が行うには技術習得が困難であったため、弾性ストッキングの使用を目標に浮腫の形状を整えることから取り組みました。また、慢性的な浮腫により日常生活動作が行いにくくなっていたため関節可動域の確保とリンパ液の還流促進に訪問リハビリも開始しました。

リンパ浮腫外来の医師、セラピストに連絡を取り、弾性ストッキングの使用を目標に集中排液期として連日のリンパドレナージと弾性包帯による圧迫療法を4 週間行い、その後、維持期として弾性ストッキングに移行する方針について家族を含め相談をしました。弾性包帯の試用に本人も苦痛がなく日常生活の制限にはならないことを確認して連日のリンパドレナージと弾性包帯による圧迫療法を4 週間行いました。その後、リンパ浮腫外来より弾性ストッキングの貸し出しを受け使用しましたがいくつかの課題が挙がりました。
弾性ストッキングを使用していくうえで在宅サービスならではの問題がありました。この方はデイサービス、ショートステイ、ヘルパーサービスを利用しそのサービス中に入浴介助を受け、これらの生活支援を受けて療養生活が継続できていました。しかし、サービス提供者による弾性ストッキングの着脱介助の困難さや家族不在下での入眠時にストッキングを外し、デイサービス等の利用前に装着することが困難なこと、浮腫の残存、サービス利用時のストッキングの捻じれの有無の確認に各サービス事業所の看護職員不足により継続して行うことができないことが分かりました。
家族の生活をストッキングの装着を中心に変えてはいけないと考え、家族以外のサービスで継続できる方法での圧迫療法を行う必要がありました。講座で圧迫療法が行える弾性包帯や着衣、補助具の種類を学びましたが、家族と費用や手間を相談してマジックテープ式のファロウライトを試用してみることにしました。マジックテープ式のため簡易で介護職でも簡易に使用可能で、夜間、弾性ストッキングのように外す必要がなく、浮腫の管理も行うことができました。現在は利用のサービスで装着の制限は若干あるもののマジックテープ式であればサービス利用時の着脱の支援は受けられることが出来るようになりました。ヘルパーサービスでの入浴後の装着が行えないため浴後の圧迫についてはチューブ包帯を重ねて圧迫療法の代用としました。現在は圧迫療法を順調に継続しています。

~患者様に対する思い~
在宅では特殊な処置等があるとサービスを受ける際に各事業所の方針により利用が制限されることがあります。そのためリンパ浮腫管理を行うがために在宅サービスの利用を制限される方は多いと考えます。しかし、その壁を低くするように地域においてリンパ浮腫管理が特別なことにならないように、簡易に医療専門職以外でも生活の中で安全に行える圧迫療法を検討する必要があります。
療養生活を快適に自分らしく送ってもらうために専門知識を持つセラピストが関わる職種にケアの調整や情報発信をしていくことが大切と思います。

東京都清瀬市で居宅介護支援事業所を併設した訪問看護ステーションです。
看護師、理学療法士、作業療法士、介護支援専門員で一体的に在宅での療養生活を支援しています。
24時間対応体制で緊急対応に訪問も行い在宅ホスピスケアに力を入れています。
皮膚・排泄ケア認定看護師、呼吸療法士、リンパ浮腫セラピストの資格を持つ職員で専門性の高いケアを提供します。
 

〈第2期 卒業生 福岡県 看護師 リンパ浮腫セラピスト〉

~現場での取り組み~

職場では、リンパ浮腫講座で学んだ情報をスタッフ間で共有し基本を繰り返しトレーニングしています。
リンパ浮腫に関連した研修にも積極的に参加していますが当講座で学んだ内容がいかに重要で充実したカリキュラムであったか再認識しています。症例としては、末期がんが大半を占めます。
先日、主治医より「リンパ浮腫が強く廓清もしている人にNSに浮腫に対して指示することは、状態観察・皮膚を損傷しないような指導・異常の早期発見・挙上以外に何が出来るのか、ドレナージ?期待はしていませんでした。でも継続することで浮腫が軽減しバイパスが出来たのでしょう。目の当たりにして勉強させられました。」との声を頂き、更に学ばないと!と、スタッフ一同頑張っています。

~患者様に対する思い~

先日、ターミナル期の患者様より「体の痛みや苦しさは注射や薬で治りますが、不安をなくす注射や薬は出来ないものですかね。」「人間はなかなか死なないものですね。」など、医師であり人生の大先輩からの問いかけに戸惑う場面がありました。しかし会話を重ねていく度に、正解を求めていらっしゃるのではなく、その今の思いを受け止めてほしいと思って訴えられたのではないかと思うようになりました。
同じ時間・同じ思いを共有し看護師として学びの場は数多くあります。「その人らしく」「その家族らしく」その一つの看護提供の中に、リンパドレナージの技術的効果は勿論ですが精神面でのケアにも重要な役割を果たしています。タッチングするだけでもリラックスされ穏やかな時間も流れます。その穏やかな時間の中から、その人本来の優しさが表れ不安な気持ちがリセットできる機会にもなっているようです。
家族指導においても、身体に触れることで思いが通じたり、お互いの労りの場にもなっています。

今後も看護師としての専門的知識は日々向上させ、笑顔を引き出す看護を大切にし「心寄り添う看護」のスッテプアップに精進していきたいと思います。個々の人生観を大切に、私に出来る“生きる喜び”への手助けをモットーに毎日奮闘しています。「歳を重ねてこそ学べる謙虚さ」を看護の財産とし、その方法の一つとして「日本リンパドレナージスト協会」での学びを大切に今後も自分に与えられた役割を果たしていきたいと思います。


レビュー講座2017(12月3日終了)
 
 
レビュー講座を終えて     3期生  松岡千恵子  山口県
  
卒業してあっという間に数年経ちました。私は以前訪問看護で、ドレナージや皮膚トラブルへの支援を行っていましたが、バンデージは終末期の患者さんに包帯で簡単な巻き上げをする程度でした。症例数は少なく、協会主催の研修やフォローアップで手技を忘れないように心がけていました。
 
現在は、1年半以上前に足腰の痛みやしびれのため、仕事を辞めて自宅療養しています。正座はまだできませんが、少しずつストレッチやウォーキングなどのリハビリをして過ごしています。痛みは減りましたが、床からの立ち上がりは膝の可動域制限のため、時間がかかります。何もしていない自分に焦り、何ができ、何をしたいのか、どんな仕事に就けるのかを模索していました。
 
今回の講座は、高西先生が症例に対してのアプローチの仕方や、バンデージの注意点を指導してくださいました。膝の屈曲ができず手技が行えるか不安でしたが、思っていたよりは苦痛なく巻くことができました。また、症例を検討していく中で、参加した方々の真摯にcareに向き合っている姿は心に響きました。今回のレビューでセラピストの方々と共に学ぶことができ、私も困っている人への支援ができるようになりたいと強く感じました。
 
 
 
レビュー講座を終えて      3期生    園田真紀  福岡県
  
日本リンパドレナージスト協会で、リンパ浮腫セラピスト養成講座を受けてから4年が経とうとしています。第3期生として学ばせて頂いてから、あっという間に時間が過ぎています。クリニックで、学んだ事を活かしながらリンパドレナージに携わっておりますが、どうしたら良いか?どんなアプローチが良いのか?と悩む事も、多々出てきます。
そんな時に、協会の開催してくださるブラッシュアップ講座やレビュー講座を受ける機会を頂く事で、日々の悩みを相談できる場所ができ、また他の皆さんの経験のお話を聞くことで、新たな発見があったりしています。
また、日常で行う治療も同じものが多く、習ったけれどなかなか使えていない手技などもあり、細かい所など忘れがちになります。
そんな時に、基本に戻ってやって頂くレビュー講座でまた改めて学び直し、次の実践の準備になっていると思います。
卒業したら終了、ではなくその後をフォローして頂く事で知識が新しくなり、技術も再確認ができとても感謝しています。

 

 
 

北九州の日本リンパドレナージスト協会です